後期ビートルズの代表曲であり、名曲と評される曲。

アルバム「Magical Mystery Tour」(67年)、ベスト盤「青盤」などに収録。

以下、歌詞を和訳した。
*****訳*****
ストロベリー・フィールズに行くから
君達も一緒に連れて行ってあげるよ
そこは全てが夢の世界 煩わしい事なんて何も無い
ストロベリー・フィールズよ永遠に

目をつぶっていれば 人生なんて気楽なものさ
だって 君達は世の中の事を全て間違えて理解して あたふたしてるんだから
ひとかどの人物になるのは難しいことだけど なんとかできるものさ
僕にはあまり興味の無いことだけどね

僕がいる木には誰もいないようだ
その木が高かろうが低かろうが
つまり 君達が僕に合わせることができなくても別にいいのさ
だって 僕にとってそれほど悪いことでないのだから

いつも いや時々かな 僕はこんな感じなんだよ
でも 分かってると思うけど こんなの夢の中のことさ
僕はノーだと思ったり イエスだって言ったりするけど 何もかもうまくいかない
つまり 僕は人と合わないんだ
*****終*****

基本的な知識だが「ストロベリー~」はジョンが幼少期に遊んだ孤児院の名前だ。
「take down=連れて行く」としたが、「down」の解釈は、
空に浮かんでいて「眼下のストロベリー・フィールズに降りていく」と解釈したからだ。
イントロの浮遊感ある音もそんな光景を想起させる。
ストロベリー・フィールズが象徴するのは、「子供の世界=自分だけの世界、純粋な世界」だろう。

サビの次の節では、現実の大人世界を少し斜めに構えて歌っている。
(以下、サビを略して順番に1、2,3節とする。)
「偉くなるのは難しいが、でもなんとかなる」とあり、
ジョンが大スターになって、若干上から目線であるととれなくもない。
でも、以後の節や「misunderstanding all you see」という文から、
そんな自分は「立派な人で完全に自分の努力でそうなったのでは無く」、
(もちろん才能があったのは事実だが)
「世の中は結構いい加減だから(誰もが真実の目を持たないから)だ」、
と皮肉っているようにとれる。、
皆、目先の物事にあたふたしているのが現実であり、
そんな世の中にあまり興味を見いだせず、
純粋な世界、つまり「ストロベリー~」を懐かしんでいるのだ。

2節では、自分の考え方に同調する人がいないことを、木の比喩を用いて表現している。
ただ最後の一文は前節と同様に、僕は気にしない、などと「断言」はしない。
前節では「not much」、今回は「not too bad」だ。
これは現実世界から逃れられないことを踏まえてのことだろう。

3節では、今までの総括に入る。
最初の文で一度「always」と言ったが「sometimes」に言いなおし、
次に「it's a dream」とも言っているので、
「いつも斜めに構えているわけでないし、現実もしっかり分かってるよ」、
ということだろう。
でも、実際には「現実世界では上手くいかない」と言っている。
2節で見たように、ジョンは周りと合わないなので、
「ノーあるいはイエス」と判断しても、いつも上手くいかないのだ。
ただ、「周りと合わない」のは「自分に原因がある」とは言っていない。
そもそも、「ストロベリー~」に連れて行くわけで、何を見せるために連れて行くのか?
「自分も自分だけど、世の中も世の中なのさ」という感じなのだろう。



アーティスト別 目次 AからI
アーティスト別 目次 J以降




音楽(洋楽) ブログランキングへ