クリームと言えばこれというぐらい、自分にとって彼らの代名詞的な曲。
ちょっと大げさなイントロだが、耳に残るメロディと詩的な歌詞が印象的。
リズミカルなドラムとクラプトンのブルース系のワウ・ギターもカッコイイ。
この映像はいつ頃のだろうか。

3rdアルバム「Wheels of Fire(クリームの素晴らしき世界)」(68年)収録。

以下、歌詞を和訳した。

*****訳*****
A1
駅舎近く 黒いカーテンがかかった白い部屋で
真夜中の郊外 闇に佇む石畳 羽を休めるムクドリ達
お前の黒い瞳に映る 月光の中を駆ける輝く白馬達
夜明けの光に照らされたお前の笑顔 俺は満ち足りた気分だ

B1
俺は日の当らないこの場所で待つつもりだ
暗い影が覆うこの場所で待つつもりだ

A2
構内でお前が言う 「私をあなたの物にするのは無理だわ」
入場券を片手に 鳴り響くディーゼル・エンジンの側で 窓越しに別れを告げる
俺は別れの悲しみにくれながら構内に来たが
出るときには 俺に今必要なのは気分を切り替えることだと思った

B2
お前が帰ってくる時 俺は駅で並んで待っているつもりだ
暗い影が覆うこの場所で お前と一緒にすごしたいのさ

A3
見知らぬ奴らばかりのパーティーで 彼女だけが優しくしてくれた
彼女のおかげで古傷を忘れ 立ち直ることができた
彼女の黒い瞳には ジャングルで獲物を狙う黄色いトラの姿
着飾った彼女は窓越しに別れを告げる 2人の時間は終わったのさ

B3
俺は寂しい群衆と共に この場所で眠っていよう
暗い影が覆うこの場所で ゆっくりと時を過ごそう

(繰り返しは略)
*****終*****

全体を通して「黒」のかっこよさが印象的だ。
冒頭のwhiteも、馬のsilverも、トラのyellow全て「黒」に収束される。
黒は労働階級でも象徴しているのかな。
少なくとも良い色として用いることは無いだろうから。

分かれた男は単に女を待つだけという、怠惰ともいえる行為が単純で良い。

A1は、周辺の情景描写と男女が部屋で朝を迎える場面。
黒いカーテンは実際にカーテンでは無く、夜空の見える窓としてもいいのかも。
「Black-roof」は、夜、黒く見える屋根と解釈した。
「no gold pavements」は、「gold=朝日で輝く」と捉え、これも夜中を意味しているとした。
欧州は石畳が多いので「pavements=石畳」とした。
「tired starlings」は良く分からない。
「starling」には2つの意味があるようだ。
「ムクドリ」と「橋脚の水切り(橋の水に浸かっている部分)」だ。
ここではどっちでも良いかもしれないが、
5節にもこの単語が登場し明らかに「ムクドリ」として用いられているので、ここではそれに合わせた。
「Silver horses」は良く分からない。
黒い彼女の瞳に月光が煌めいた瞬間を表したものか。
はたまた、お迎えの馬が来た(彼女が去っていく)ということの暗示か。
「Dawn-light~」は「smile on you」で切った。
したがって「leaving my contentment」の主語は「Dawn-light」。
男女が一夜をすごした後、朝を迎えたシーンか。

B1は、男がこの女を忘れられないという心情を描いている。
「shadows run from themselves」は、時と共に太陽が移動し、
それと共に影が移動することを意味しているのだろう。
カッコイイ表現だ。(常套句なのかな。)

A2は、駅で分かれる場面。
B2は、B1とほぼ同じ。

A3は、この女との出会いの回想と、現実に戻って別れの場面。
女を表す単語は「youからshe」となっている。
関係が切れたことを意味しているのかな。

B3は、B1およびB2と比べ女を待つ気持ちが薄らいでいるような印象。


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