クリームの代表作と言われる2ndアルバムの冒頭を飾る曲。
ブルース系の曲だがサイケ色を出すためかヴォーカルはやたらと高音。
ギターはもろにアルバート・キングっぽい。
サイケ・ポップ・ブルースとでもいえば良いのかな。

2ndアルバム「Disraeli Gears(カラフル・クリーム)」(67年)収録。

アルバムの英題「Disraeli Gears」の意味が分からなかったが、
英Wikiによれば以下のようなエピソードで決まったらしい。
クラプトンらが自転車の話をしていた時、
derailleur gears(自転車の変速システム)をDisraeli Gearsと聞き間違え、
これが面白かったためにこれを採用。
Disraeliは19世紀の英首相。
確かに面白い。
で、結局はアルバムの題名と内容は全く関係ないわけだ。

以下、歌詞を和訳をした。

*****訳*****
奇妙なお酒 これが君の理性を奪う

彼女は鋼青色の服をまとった やっかいな魔女
熱狂的に君を好きになっている
君をね
さあ どうするんだ?


彼女は送気管の中で暴れ狂うような 悪魔のような女さ
気をつけないと しつこく付きまとわれるぜ
君の周りをね
君は正気なのかい?

荒れ狂う海の中を漂うボートの上で
彼女は声を立てて騒ぐ
何もかもをかき消す大声でね
で 君はうんざりしないの?
*****終*****

やっかいな女と、その女が好きになった男を歌ったものか。
男については全く触れられておらず、
詩の内容は特に意味の無いものだと思われる。
ちょっとサイケっぽい感じの詩、という程度だろう。

サビのBrew(発音はブルー)は、ビールなどお酒の意味のほか、
混ざり合ったもの、という意味もあるようだ。
男がお酒、ドラッグなどで意識が飛んでいることを表現しているのだろう。

サビ以下の詩を順に1,2,3節とすると、
1節は、やっかいな女が君を好きになったと歌われる。
electric blue(鋼青色)は画像検索すると分かるが、ちょっとキラキラした青色。

2節は、これも1節と同じでやっかいな女ということだろう。
in the flueの部分がイマイチ分からない。
送気管(細い管)の中で暴れる=煩い困った女、ということか。
前節のblueとflueで韻を踏んでいる。
Demonと送気管のつながりは分からない。
最後のWhat kind of fool are you?は、
3節の最後の文章(うんざりしないの?)を踏まえ、
男がこの女と一緒になると想定して訳した。

3節も2節と同じ内容。
2節では、狭い管の中だったが、ここでは対照的に大海原の小さなボートで女が騒ぐ。
make a sceneは声を立てて騒ぐ、という熟語。
all to be Ignoredは良くわからない。
前のfor itまでと独立させて訳した。

アルバムはこの曲の後、ヒット曲の「サンシャイン・ラブ」、
詩情ある「苦しみの世界」と続き、
他、英雄ユリシーズやSWLABR、Outside Woman Bluesなど、
聞きやすい曲が並ぶ。

Strange Brewのそのままのライブは無いが、
「Live Cream, Vol. 1」収録のLawdy Mamaがほぼ同じ曲だ。

「カラフル・クリーム」が1stより全体として統一感があるのは、
プロデューサーのフェリックス・パパラルディの手腕か。
彼は後にHRバンドのマウンテンを結成する。
このバンドがまた良いのだ。
マウンテン ミシシッピー・クイーンの記事

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