ジュディ・コリンズは60年代後半を代表するフォーク系シンガー。
ボブ・ディランやジョニ・ミチェッルなどのカヴァーや、
トラディショナル・ソング、自作曲も歌っている。
透明感のある美しい声が特徴だ。

この曲はジョニ・ミッチェルのカヴァー。
67年に米でヒット。
元歌よりもテンポが速く、明るい音色が特徴のポップなカヴァーとなっている。

2ndアルバム「Wildflowers」(67年)収録。

ジョニ・ミッチェルの70年のライブ。

スタジオ盤は2ndアルバム「Clouds(青春の光と影)」(69年)収録。

アンディ・ウィリアムズ、ジミー・ロジャーズ、ニール・ダイアモンドなどなど、多くのミュージシャンが取り上げている。

以下、ジュディのヴァージョンの和訳。
ジョニ・ミッチェルとはサビの部分がほんの少し違うだけだ。
*****訳***** 
Rows and flows of angel hair 
and ice cream castles in the air 
And feather canyons everywhere, 
I've looked at clouds that way 
列になって流れてゆく天使の髪
空を漂うアイスクリームのお城
あちこちにある羽毛の渓谷
そんなふうに 私は雲を眺めてきた

But now they only block the sun 
they rain and snow on everyone 
So many things I would have done, 
but clouds got in my way 
けど今は 雲は太陽を遮るだけ
地上の我々に雨や雪を降らせる
もっと多くのことを私は出来ていたのに
雲が邪魔しなかったなら

I've looked at clouds from both sides now 
From up and down and still somehow 
It's cloud's illusions I recall 
I really don't know clouds at all 
今 私は雲を2つの方向から眺めた
上から下から そして他の角度からも
雲は錯覚のようなものだと思った
私には 雲の本当の姿なんて到底分からない

Moons and Junes and ferris wheels 
the dizzy dancing way you feel 
As every fairy tale comes real, 
I've looked at love that way 
衛星 巡り来る6月 観覧車
目が眩むように踊りまわる
まるで どんなおとぎ話も現実になると
そんなふうに 私は愛を捉えてきた

But now it's just another show, 
you leave 'em laughin when you go 
And if you care don't let them know, 
don't give yourself away 
でも今 愛はうわべだけのもの
そう思った時 他人が笑えば気にしなければいい
もし 周りを気にするのなら
自分の心に秘めておけばいい

I've looked at love from both sides now 
From give and take and still somehow 
It's love's illusions I recall 
I really don't know love at all 
今 私は愛を2つの面から考えた
与える側と与えられる側 そして他の方法も
愛は錯覚のようなものだと思った
私には愛の本当の姿なんて到底分からない

Tears and fears and feeling proud, 
to say, "I love you" right out loud, 
Dreams and schemes and circus crowds, 
I've looked at life that way 
涙 恐れ 成功した時の満足感
「I love you」と大声を上げること
夢 計画 大騒ぎする人達
そんなふうに 私は人生を捉えてきた

But now old friends are acting strange 
they shake their heads, 
they say I've changed 
But something's lost 
but something's gained in living every day  
けど今 旧友達はおかしなことをしている
彼らはそんなことは無いと否定し
私が変わってしまったのだと言う
私は失ったものもあるけど
日々の生活を豊かにするものも得た

I've looked at life from both sides now 
From win and lose and still somehow 
It's life's illusions I recall 
I really don't know life at all 
今 私は人生を2つの面から見た
勝者と敗者 そして他の面からも
人生は錯覚のようなものだと思った
私には人生のあるべき姿なんて到底分からない
*****終*****

1節では、雲の見方を例に、純真な少女の心を表現している。
「feather canyons」は雲の種類かと調べたが正確には分からない。
画像検索すると写真が出てくる。
米大陸にある「壮大な渓谷のような形の雲」ということか。

2節では、雲は大人の視点から捉えられている。
人生で遭遇する様々な障壁を雲に例えている。

3節、サビの部分。(6、9節もほぼ同じ)
雲が綺麗、あるいは邪魔者であるのは、見る側の勝手な思い込み(錯覚)。
実は雲が何者なのかは分からない、と言っている。
以降の詞に出てくる、「愛」「人生」も雲と同じようなもので、これがこの詩の主題だろう。
「and still somehow」については、
直前に「from both sides=2面から」と言っており、
例えば最後のサビでは「From UP and DOWN」、これで2面だ。
だから、続きの文は「and still somehow=それでも、なんだか分からないが」と訳せ、
特に流れに問題もないし、違和感も感じ無い。
が、メロディを考えるとどうもひっかかる。
「From win and lose」と「and still somehow」が同じメロディなのだ。
ということで、自分はメロディを考慮して、
「2面から見たけど、そしてもっと他の見方もしたのだけど」という捉え方をした。
その方が、次の文でメロディが変わるので雰囲気としては良いのではないかと。
単語の訳としては問題はないだろう。

4節では、過去に抱いていた「愛」について言及している。
「Moon」は月のほか、衛星という意味もある。
複数形であることと、Junes(複数形は毎年巡ってくるという意味か)、
観覧車、ダンスなど「回るモノ」が後に続くので衛星とした。
6月は、英では快適に過ごせる季節、社交界の賑わう時期らしい。

5節は、現在の「愛」についての見解について。
「愛は単純なもので無い」と言っている。
「show」は見世物の愛と解したが、
フラワー・ムーヴメントの事を念頭に言っているのかな。
「when you go」は「show」から去る、ということだろう。

7節は、単語の羅列で、相互のつながりが分からない。
1行目は、くじけて涙を流しても恐怖に立ち向かい成功する、という感じか。
2行目は、「愛」について積極的に行動的なること。
3行目は、夢に向かい計画を立てる人と、
それを面白がって見ている人達、という感じだろうか。

8節は、度を越した理想だけを掲げる若者の行動を念頭に置いた内容だろうか。
「フラワー・ムーブメント、愛と平和」の時期の曲なので。
今は落ち着いて現実的に考えることが必要だ、と言っている。


CSN(クロスビー、スティルス&ナッシュ)の「青い瞳のジュディ」でこの人を知ったのだが、本当に大きな青い目が印象的な女性だ。
声も綺麗だし。

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