アニマルズの代表曲の1つ。
フォーク・ロックの先駆けとも言われ、
エリック・バードンのソウルフルな歌いっぷりが心を打つ名曲だ。

米の1stアルバム「The Animals」(64年)収録。

ウッディ・ガスリー

暗さは全くない。
まさにフォーク、バラッドといったものだ。

ピート・シーガー

この人が憂いを帯びたメロディにアレンジしたのかな。
バエズやディランはこのメロディを元に歌った?

以下、歌詞を和訳した。
*****始*****
ニューオーリンズに一軒の建物がある
「朝日」と呼ばれる監獄さ
そこは 哀れな男達の破滅の象徴
ああ くそったれ 俺もそんな男達の1人なのさ

お袋は服の仕立てをやっていた
俺に新しい青いジーンズを縫ってくれたよ
親父は博打野郎さ
ニューオーリンズのはずれの話

博打好きにとって必要なものは
旅行用カバン1つだけ
そんな奴が満足感に浸れるのは
酒に酔いつぶれた時だけさ

お袋よ 子供達に言い聞かせてやりな
俺みたいになってはいけないと
罪悪感にさいなまれる みじめな人生が待ってるぜ
「朝日」という監獄でな

さて 俺はプラットホームで電車に足を掛けたところ
ニューオーリンズの町に戻るのさ
あの監獄に入るためにな
*****終*****

アニマルズの「朝日のあたる家」は「娼館ではなく監獄」と思われる。
というのも、「娼館で人生を惨めに過ごす」なんてことは、
主語が男ということを考えるとかなり違和感を覚える。
最後の文は「娼館に精神的に捕われる」と捉えることもできるが、
そんなに依存症の奴がいるのだろうか。
そもそも、娼館に入く時はウキウキしてると思うのだが。
最後のオチとしても、娼館へまた出かけるなんて、どう考えてもおかしい。
賭博場ならまあ納得できるのだが。

ベスト盤「The Most Of The Animals」(型番TOCP53373 邦盤)の訳では、
最後の文章を「あの場所に捕えられるために」と濁し、どちらとも取れない内容にしている。

アニマルズがなぜ主語を男にしたのかは知らないが、
あまり深いことを考えなかったのかもしれない。
獣の如く歌い上げるには、主語が男である必要性があったのかも。
ディランの歌い方は結構ワイルドだが、
英wikiによればエリック・バードンはディランの影響を否定しているようだ。

・以下、追記@2013年4月
先日、米黒人のフォーク系シンガーLead Belly(1888-1949)のアルバムを買ったら、
「In New Orleans (House Of The Rising Sun)」と題した曲、つまりこの曲が収録されていた。
録音は44年。(by 英Wiki)
曲調はウッディー・ガスリーと同じような軽快とも呼べるものだが、
歌詞を聴いていると主人公は男だった。
ということで、アニマルズはLead Bellyのヴァージョンを聴いていた、
あるいはLead Bellyの歌詞で歌っていた人がいて、それを聞いたのかもしれない。
(英wikiでは、アニマルズが男に変えたと書いてあるが。)

この曲は少なくとも1930年代には存在し、多くのアーティストが歌ってきたこともあり、
歌詞は色々な形のものがあったのかもしれない。
(以上)

英wikiを読んでいたら1つ面白いヴァージョンを発見した。
米の俳優でもありシンガーのFrankie Laineの59年のカヴァーだ。
タイトルは「New Orleans」。
ジャジーなアレンジ。


この人は、あの「ローハイド」で有名な人。
Rawhide(ローハイド)の記事

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