マウンテンの代表曲の1つ。
といっても、作曲作詞はジャック・ブルースとピート・ブラウン、
クリームでお馴染みのコンビだ。

1stアルバム「Climbing !(勝利への登攀)」(70年)収録。

クリームのベーシスト、ジャック・ブルース。マウンテンの方が好きだ。

ソロ・アルバム「Songs for a Tailor」(68年)に同曲を収録。

同アルバムは、弾きすぎだろ、というぐらいベースの印象が強い。
クリームの雰囲気を残しつつ、引き締まったジャズっぽいロックが聴ける名盤。


以下、歌詞を和訳した。

*****訳*****
幌馬車が町から去っていく
あの森を目指し そしてさらに遠くへと
朝日を照り返しながら幌馬車は走る
砂埃を巻き上げながら

暗闇を走り続けることもあったが
夏が来た時 故郷に戻ってきた
道端にいる身を落とした者達は
あたかも幌馬車が帰ってくるのを知っていたかのようだ

彼らの瞳には 照りつける太陽が映っていた
乾ききった砂漠には 緑なんて少しも無かった
そんな田舎の町で
笑い声が聞こえ始めた

ああ 演奏にあわせて
ああ 踊り歌われる
ああ 焚き火が燃え始める
ああ 少女達には後悔の念など無い

時には良い思いをした
それが続くこともあったが
道半ばでしくじることも多かった
分け前が原因で争い
白昼の決闘に敗れ 命を落とす者もいた

(以下、繰り返しは省略)
*****終*****

タイトルの「想像された」というのは、
英国人が米のウェスタンを想像して作った曲ということかな。
この歌詞の「ウェスタン」という単語が意味するものがイマイチ分からない。
※追記2013年1月
 ジャック・ブルースのアルバムを購入した。
 解説によれば、歌詞の内容は、
 「60年代前半の英R&Bバンドを米国のカウボーイに重ね合わせたもの」らしい。
 米西部の開拓精神を象徴するカウボーイ→新しい音を開拓するバンド、ということかな。
 西部劇のテレビ番組を見て育ったことから、この構図が出てきたようだ。
 そういえば、リンゴ・スターもC&Wが大好きだが、
 戦後の英国では米国の番組が多かったのかな。
 とにかく分かったのは、歌詞は曲調そのまんまで、
 過去を思いはせる内容ということだ。
 歌詞はピート・ブラウンなので、
 あまり内容を深く考えず、耳に入る単語をそのまま「感じる」のが良いのかな。
 文字の無い紙芝居を見るように。
(追記終わり)

曲調が哀愁をおびたものなので、
ガンマン、カウボーイが大活躍するようなウェスタンものではなく、
映画で例えれば「ワイルド・バンチ」に出てくる一場面のようなものを想定した。
つまり、落ちていくアウトロー集団の物語だ。
(サム・ペキンパー監督が大好きなもので…。)

1節は、幌馬車が町を去って行く場面。
どこかで、略奪(仕事)でもしたのだろう。
保安官などの追ってから逃れないと縛り首が待っている。
とにかく急いで故郷に帰るのだ。
19世紀中頃~末だろうから、当然ながら自動車や舗装道路は無く、
西部の荒野を砂埃を上げて馬車が往来している時代だ。

2節は、夏場、なんとか故郷(村ほどの大きさだろう)に帰って来た場面。
若い奴らが仕事に出ている間、
村に残った老人、女、子供は、その間どうやって食っているか。
蓄えもあろうが底を突いた場合、できる仕事はちょっとした農作業程度。
しかもカラカラに乾いた砂漠で。
結局、どこか近くの町にでかけて、
スリや売春などをやって糊口を凌いだのだろう。
そして、若者達が帰ってくるのを今日か明日かと待っていた。
そんな状況を想像した。

3節は、無事に仕事から帰ってきたので、お祭り騒ぎ。
焚き火を囲み、ギターなどを伴奏にして踊り歌うのだ。
最後の文の意味は、
少女達はまだ幼いゆえ、帰ってきた連中が何をしてきたのか知らず、
彼らの帰りを、即ち、お金を持ち帰ったことを素直に喜んでいる、
ということか。
あるいは、若者達が出ている間の自分達の仕事に関してだろうか。
その両方かな。

4節は、たびたび出てくる it が、何を意味しているのか分からない。
ここでは、お金・仕事、とした。
時には仕事(略奪的行為など)に成功したが失敗もした。
お金絡みということで、分け前で仲間割れが起こる。
こんな感じかな。


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