60年代ストーンズのヒット曲。
シタールによる東洋的で妖しげなリフと、せきたてるようなドラムが印象的。

初期の名盤、アルバム「Aftermath(アフターマス)」(米盤 66年)収録。
(英盤には収録されていないので注意。)
同アルバム収録の名曲Under My Thumbの記事

以下、歌詞を和訳した。

*****訳*****

赤いドアが目に入ると 黒くぬりつぶしたくなる
もう他の色なんていらない 何もかも黒くしたい

※※
色とりどりの夏服を着た女どもが横を通り過ぎていく
黒くぬりつぶしたくなるが 落ち着くまで顔を背けるしかない

車が向こうまで連なっている 全て真っ黒さ
2度と戻ってこない 花と俺の女を乗せていく 

どいつもこいつもこっちを見ては すぐに目をそらしやがる
新生児の目がキョロキョロするように 毎日のことさ

自身を見つめると 心が黒くなっている
ふと赤いドアを見ると 黒く塗りつぶされていた

気分が滅入ってくれば もう現実逃避しかない
頭の中が真っ黒な時に 平気でいられるわけがないじゃないか

鮮やかな緑の海は 暗い青に変わってしまうだろう
お前にこんなことが起きるなんて…

もし 夕陽を死ぬほど見つめていれば
夜明け前 お前と一緒に笑っていられるだろうか…

※繰り返し
※※繰り返し

黒く塗りつぶされてしまえ
夜のように 石炭のように黒く
太陽なんて空から消えてしまえ
黒くなれ 黒くなれ 黒く塗りつぶされてしまえ
*****終*****

全体としては、
冒頭の「赤いドアが目に入ると 黒くぬりつぶしたくなる」という歌詞からして、
やるせない感情を持っていることが分かる。
愛する女と別れた男の心情を歌ったものだろう。
「赤」は「情熱=女への思い」、「黒」は「絶望=女を失った悲しみ」の象徴か。
絶望的なまでに落ち込み、何もかもを壊したくなる。
そんな感情を「黒く塗りつぶす」と表現しているのだろう。
男のどん底まで沈んだ心を、
楽曲と歌詞で徹底的に追い詰めるように表現している点が特徴か。

落ち込んでいる理由が「女を失ったこと」だと分かるが、
「黒い車、花と一緒」ということから、女は亡くなったようだ。
また、「君にこんなことが起こるなんて分からなかった」とあるが、
具体的なことは分からないが、女が突然亡くなったのだろう。

恋愛色を捨てて解釈すると、
やりばのない怒りや悲しみを表現したものとも言える。
ベトナム戦争や人種問題など当時の社会的状況を考えると、
この線で受けたのかもしれない。

・アルバム「Aftermath(アフターマス)」
後のストーンズを思わせる曲がモロに出てくるのが本作から。(特にB面側)
一方、「黒く塗れ」(米盤のみ)や「Mother's Little Helper」「Under My Thumb」など、
屈折した感情を吐きすてるような、叩きつけるような、
若々しい曲が入っているのも良い。
10分以上に及ぶ「Going Home」は、若干サイケの臭いがするブルース。
後の「悪魔を憐れむ歌」を思い起こさせる。

・ストーンズ関連本「ローリング・ストーンズを聴け!」
自分が初期のストーンズを聞くきっかけはこの本。
「米盤ではなくて英盤を聞くべきだ」などの主張が気になったのだ。
本書の内容はともかく、結果、聞いてよかった。
さらに、60年代の他の英ビートグループもアルバムを揃える気になった上、
彼らに影響を与えたアーティスト達のアルバムも買う羽目になったのは、
予想外の出費になったけど。


・Eric Burdon & the Animalsのカヴァー
ストーンズより東洋的でサイケっぽい。
これはライブの録音かな。

アルバムでは6分の演奏。「Winds of Change」(67年)に収録。


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