アコギとリコーダーで静かに始まり、流麗なギターソロに流され、
気がつけば、ハードなクライマックスで高揚感を得ている。
そして、最後の一文で曲と一緒に力尽きる。
世に名曲は数あれど、良い意味で大衆的で分かりやすい形で、
これ程の高揚感を感じることができる曲は稀だろう。

4thアルバム「Led Zeppelin IV」(71年)収録。

ペイジのギターソロはストレートで非常にキレイ。
シンプルなので、初心者にとって格好の練習用教材だ。
(Pink Floydの「Money」もキレイで弾きやすい。)

大好きな曲だが、歌詞を読んだのは最近だったりして…。

以下、歌詞の和訳。

*****訳*****
光り輝くものは全て黄金 そう信じている女がいた
そして 女は天国への階段を買おうとしている
女が知っているあの場所に辿りついた時 全てのお店が閉まっていても
ある言葉を口にすれば 求めて来たものを買うことができる

ああ 女は天国への階段を買おうとしている

壁に但し書きがあったが 彼女は確かめたいのさ
というのも 時に言葉は2通りに解釈できるからだ
小川のほとりの木から ツグミの鳴き声が聞こえる
「時に 我々の考えなんてあてにはならない」

ああ 俺はどうすれば良いのだろうか
 
西の方を見た時 何かを感じて
俺の心は俺に立ち去るようにと叫んでいた
木々の間から煙の輪が見えて
こっちを見て立っている奴らの声が聞こえたんだ

ああ 俺はどうすれば良いのだろうか

ささやきが聞こえる もし すぐに我々が決断をすれば
笛吹きが真理へと導いてくれるだろう
待ち焦れた人々にとって 新しい夜明けがやってくるだろう
そして 木々の奥から陽気な声がこだまするだろう

庭の生垣が騒がしくなっても すぐに何も言ってはいけない
それは 5月祭の女王を迎える 春の準備なのだから
そうさ お前には歩むべき2つの道がある でも 長い目で見れば
選んだ道を変えることもできるのさ 

ああ 俺はどうすれば良いのだろうか

お前は今は調子よく判断しているが じきに上手くいかなくなるさ
もし あの笛吹きがお前を誘っていることが分からないなら
女よ 風が吹いているのが聞こえるか そして 分かっているのか?
お前の求めている階段は ヒューヒューとうなる風の中にあるのだよ  

俺達はなんだかんだで道を走っている
俺達の影法師はその魂よりも大きい
皆が知っているあの女が歩いている
女は白い光を放ちながら 披露したがっているのさ
どうやって全ての物を黄金に変えるかを 未だにな
もし お前達が真剣に耳を傾ければ
最後にこの曲が聞こえるだろう
その時 皆が一体となって
不動の岩のように強固なものとなっているのさ

それでも 女は天国への階段を買おうとしている…
*****終*****

以下、解釈。

1、2節
ある女が登場するが、彼女について分かるのは、
お金に興味があり、お金で天国を買え事ができる、と考えている事だ。
しかし、何故お店が閉まっていても「With a word」で買えるのかは分からない。
(色々こじつけて解釈しようと思えば可能だが…。)
最後の「時に 我々の考えなんてあてにはならない」という言葉が印象的。

3節
「西の方」は、東方にあるエデンの園(楽園)と逆、という意味だろうか。
「森」からは「煙が見えたりする」が、
中世の「森」には得体のしれない生き物(フェアリーや小人など)が住む場所であることから、
なんとなくだが、この部分はネガティブな表現に思える。
つまり、エデンの園と逆を見たら変なものを見たので、
エデン側に向かいたくなった、ということか。
「煙」は単にドラッグを連想させる表現を入れただけかも。

4節
「俺」がどうすれば良いのか戸惑っていると、
「決断をすれば笛吹きが真理に導いてくれ、人々も陽気になる」とある。
「さあ決断するぞ」ということか。
笛吹きは良くわからないが、ハメルンの笛吹きを思わせる。

5節
英国の5月祭について触れられている。
唐突な印象だが、トラッド色を明確に意識した歌詞を入れたかった、ということか。
「まだ道(人生、考え方?)を変える事ができる」とあるが、
誰に対しての言葉かは分からない。
女かな。

6節
4節の「真理に導く笛吹き」が再度登場し、
「女に考え方を変えないのか?」と問いかけている。
女を「天国への階段を金で買えると思っている=天国を金で買える=拝金主義者」、
風を「風=笛の音(真理)=音楽」と捉えることが可能だ。
つまり、ウィキにあるように「拝金主義の批判」や「音楽礼賛」と解釈できる。
(ウィキというより、解説本「全曲解説シリーズ(1) レッドツェッペリン」や「レッドツェッペリン「天国への階段」のようだが。)

7節(クライマックス)
ハード・ロックな演奏が、歌詞の主張に説得力を持たせて迫ってくるパートだ。
「俺達」は「Zepp自身」のことか。
「俺たちの曲を聴け」とせまり、
「皆=バンドのメンバーor聴衆も一体」になれば、
強固な「ROCK」となり「ROLL」はしないと言っている。
この部分はダブル・ミーニングで、
「この曲はロックであり、もはや黒人を模倣したロックンロールではない」との宣言だろうか。
ちなみに、天国を金で買おうとしていた女は、
未だに笛の音が聞こえずにいる。

度々挿入される「俺はどうすれば良いのだろうか」という、
不安を表す表現があるために、
クライマックスの高揚感が一層高める格好になっている。

・結論
「これは俺達の最強の曲だ、ロックだ、全力で聞け!!」ということかな。
そう捉えると「女」は「Zeppを理解しない人」となる。
ロバート・プラントなので歌詞の意味をあまり深く考えても意味が無さそう。



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