Zeppの唯一の2枚組アルバム「Physical Graffiti」の目玉曲「カシミール」。
オーケストラが主体だが、ボンゾのドラムさえあればZepp。


歌詞はどーでもよくなってきた。
この曲も「アキレス最後の戦い」の歌詞も、
自分にとってはあまり面白くないのだ。
曲を一層味わい深くするものが無いと思うのだ。

以下、歌詞を和訳した。
*****始*****
A1
炎のような太陽光が顔を照りつける 静かな星空の下で眠り夢を見る 
俺は時空の旅人 懐かしい場所に来たところさ
争いの無い部族の長老たちと座っている この世にないような場所
彼らは座って俺を待っていた日々を語る 全ての事が明らかになるのさ

A2
軽快に優雅な口調で語り歌われる とても心地いい響きだ
でも 一言たりとも理解はできない あれほど単純な内容なのに

B
ああ 俺は時空を飛んできたのだ 母さん 本当だぜ
ああ 俺は時空を飛んできたのだ 母さん 本当にそうなんだ

C1
目の前の物が全て茶色に変わる 照りつける太陽が大地を焦がしたかのように
どこを見ても砂で覆われている 見渡す限りの荒野さ
どこに俺はいたのだろうか それが知りたいのだ

A3
嵐が跡を残さずに過ぎていく 夢の中で考えた事が消えさるように
理想郷へと俺を導く道を見失うなよ 黄色い砂の流れさ
夏の月夜の下で過ごした俺の理想郷 もう一度必ず戻るのさ
カシミールを通りぬける時 いつも6月に砂塵が舞い上がるように

A4
世界の風を操る者よ 俺の帆に風をはらませ 時間という海を渡らせてくれ
俺は正直な心を持つだけの男 恐怖という海峡を無事に過ごさせてくれ

C2
途中さ 旅の途中なのさ
見えるのはそこにあるがままのものさ

C3
ああ 落ち込んだ時は
そんな時は お前を連れて一緒に行こう

カシミールへと
*****終*****

歌詞はモロッコを旅行中、その風景にインスパイアされて作られたもので、
タイトルのカシミール(地名)とは直接関係のない内容だ。

A1
1行目はモロッコの体験だろう。
暑い昼間とキレイな星空の夜のことだが、
「stars fill my dreams」の部分は、幻想的な歌詞が続くことを示唆しているようでもある。
2行目では「to be where I have been」が良く分からない。
不定詞の結果のような形で捉え、時空を旅して以前いた場所(?)に来ているとした。
その方が、次の歌詞のないようにも合うと思う。
3、4行目はこの世に無いような平和な場所にいることが歌われている。
「全てのことが明らかになる=世の中の事=真理」といった感じか。

A2
A1に直接続く内容。
2行目は、長老達の語る内容は感じ取れるが、実際には理解できないと言っている。
「gentle race=穏やかな民族=争いの無い民族」(A1の歌詞)なので、
現実の例で言えば「戦争は駄目だけど…実際は」みたいなことだろうか。

B1
現実に引き戻される内容
「there ain't no denyin'」は二重否定ではなく否定の強意だろう。
「拒否できるものか=信じられないけど本当」とした。

C1
モロッコの風景、つまり、朝に眠りから覚めて砂漠を見た時の感想だろうか。
歌詞としては、A1とA2の幻想的な世界から、現実世界に引き戻されたことをあらわしているのかな。

A3
1文目「pilot of the storm that leaves no trace, like thoughts inside a dream」は、
「砂嵐の後には何も痕跡はない=A1とA2の理想郷への道はない」ということか。
でも、2文目でそんな砂漠の風景に一筋の光(「yellow desert stream」)があり、
これを頼りに進めば「My Shangri-La(理想郷)」へとたどり着けると言っている。
最終行「Sure as the dust that floats high in June, when moving through Kashmir」は良く分からない。
前文の「I will return again」とつなげて捉えた。
(returnの目的語はMy Shangri-La)
カシミール地方では、夏に頻繁に砂塵が起こるらしい。(ウィキより)
ということで、「毎年カシミールで起こる砂塵のように、必ず理想郷へ戻る」ということか。
この最終行は唐突すぎるので、「カシミール」というタイトルに無理やり合わせてつけたと思われる。

A4
1文目「father of the four winds」は、風の神(?)、単なる詩的表現(?)か分からない。
ただ、意味は特に変わらないので問題はなかろう。
「With no provision but an open face=用意も何もない無力」なことだろう。
「広い海を航海する=人生=理想郷への道」と捉えることができる。
「straits」は「海峡」と「困難」のダブルミーニングか。

C2
「旅の途中=理想郷への途中」だろうか。
「when I see the way they stay」は良く分からない。
「the way they stay=目の前に現れるもの(砂漠や海)があるがまま」と捉えた。
厳しい現実が目の前にあるがまま、という感じか。

C3
最後の「Let me take you there」の「there=理想郷=カシミール」と捉えた。
「down」のニュアンスが分からない。
「カシミール=理想郷」なのに、「downしたら行こう」なんてそんな簡単に行けるのか…。

ロバート・プラントは「メロディ、歌詞をつけるのが非常に難しかった」とコメントしているが、
ボーカルに力強さを感じないのは自信がなかったためか。

ジェスロ・タルのイアン・アンダーソンが近年カヴァーしている。
美人ヴァイオリニストLucia Micarelliがメインだが…。




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