英ロック・バンド、プロコル・ハルムのデビュー曲@67年。
邦題は「青い影」。
オルガンの音色が懐かしい感じを呼び、
クラシックを基調にした格調高さが受けたのか。
大ヒットということで、ドアーズの「ハートに火をつけて」と共に、
懐かしのオールディーズ系のアルバムなどには必ず入っている。
どちらも「オールディーズ」といわれると、ちょっと違和感を覚えるのだが…。

1stアルバム「A Whiter Shade Of Pale」(68年)収録。

初めてこの曲を聴いたときは、とても67年の音に聞こえなかった。
少なくとも65年ぐらいだろうと。

以下、歌詞を和訳した。

*****始*****
A1
俺達は軽くファンダンゴを踊り
側転まで披露した
俺は船酔いのように気分が悪くなった
でも 皆はもっとやれと声をあげる
天井がぐるりと滑る
部屋は賑やかさを増していった
俺達はまた飲み物を注文し
ウェイターがトレイに乗せて持ってきた

B
そして だいぶ遅くなったのさ
粉屋の奴が滔々と語るのを聞かされたからね
彼女の顔は純白のような白さで まるで幽霊だった
でも 気持ちを失った白い陰に変わっていた

A2
彼女が言うには「理由なんてないわ
これは当然のことなのよ」
俺はトランプに興じていたが
彼女をみすみす逃すわけにはいかない
16人のウェスタの処女の1人にするなんて
彼女達は岸の方へ去ってしまうのに
でも 俺は両目を見開いていたつもりだったが
すっかり眠っていたのかもしれない

B繰り返し
*****終*****

歌詞の内容は、男女間の話だが、
単純な恋愛ものではなく、明らかに雰囲気を重視した、
いわゆる「詩」の類に入るものだと思う。

A1
「ファンダンゴ」はスペインなどを起源にもつ踊りらしく、
クラシック音楽でも取り入れられているようだ。(by ウィキ)
「Turn cartwheels」は「側転する」という熟語。
「seasick=船酔い」とあるが、
この歌詞で語られる内容は船上の話かどうか分からない。
「海」に関する言葉が出てくるので連想的に用いただけか。
「As the ceiling flew away」は良く分からない。
皆の騒ぎっぷりが「部屋の天井を揺るがすほどだった」とも取れるし、
男が要望にこたえ、もう一度側転をしたのかもしれない。
(男の目からは部屋の天井がぐるっと回って見えた)
あるいは、これは船上の話で、船が揺れたのかもしれない。

B(サビの部分)
「miller」は「粉引き屋」だが良く分からない。
「ドラッグの売人」かもしれないし、「粉引き屋」かもしれない。
ただ、「ドラッグ屋」にそれほど何か話すことがあるのだろうか。
ということで「粉引き屋」と捉えた。
「粉引き屋」は、中世には人々の食料源を握っていたため嫌われていたらしいので、
ひょっとしたら何か特別なニュアンスが込められているのかもしれない。
例えば「金持ちなのだが、嫌な奴」とか。
最後、「That her face, at first just ghostly, Turned a whiter shade of pale」だが、
「ghostly」はネガティブに捉えてしまいがちだが、
あえてポジティブに「幽霊と思うぐらい白い、極上の美人」とした。
最後は、実際に女の顔が「a whiter shade of pale」となったのではなく、
「男にはそう見えた=女の感情が変わった」と解釈した。

A2
彼女は別れを告げているのかな。映画にありそうな台詞だ。
男は女を引きとめようとするが、
仲間とのトランプ遊びから抜け出せない。
そして、いつしか疲れて意識がボーっとしているのだ。
「sixteen vestal virgins~」の部分は神話からのものだが、
雰囲気だけで特に大きな意味はないだろう。



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