・略歴
米南部フロリダ州で結成され、主に70年代前半に活躍。
ブルースや後にはカントリーなど、ルーツ系の楽曲を中心とするが、
土臭さだけではなく都会的な洗練されたセンスも垣間見れる。(デュアン生存時)
その豪快で泥臭いロックはかなり個性的だったため、
米南部出身ということからサザン・ロックとも呼ばれた。

メンバー編成は、当初ギター2人、キーボード、ベース、ドラム2人だったが、
バンドの中心人物だったデュアン・オールマンが事故死。
以後、休止した時期もあるがギタリストのディッキー・ベッツを中心にメンバーを変えながら活動。

アルバムのディスコグラフィ(デビューから70年代まで)
1969年 1st The Allman Brothers Band(オールマン・ブラザーズ・バンド)
1970年 2nd Idlewild South(アイドルワイルド・サウス)
1971年 3rd At Fillmore East(フィルモア・イースト・ライヴ) ※ライブ盤
1972年 4th Eat A Peach(イート・ア・ピーチ) ※製作途中にデュアンが亡くなる
1973年 5th Brothers And Sisters(ブラザーズ&シスターズ) ※大ヒットアルバム
1975年 6th Win, Lose or Draw(ウィン、ルーズ・オア・ドロウ)
1976年 7th Wipe The Windows, Check The Oil, Dollar Gas(熱風) ※ライブ盤
(一度解散し再結成)
1979年 8th Enlightened Rogues(いま、再び) 
(また解散し再結成)

主なベスト盤:「ザ・ベスト
味気ないタイトルだが、価格と内容を考えるとこれが一番か。
選曲は1stから8thアルバムまで。
曲順は、年代順ではない。

最近、昔のアーティストの廉価なボックスセットが出ているが、オールマンのセットは今ひとつ。
5 Classic Albums
5枚セットなのだが、その内訳は1st、2nd、5thのオリジナル・アルバムとベスト、グレッグ・オールマンのアルバム。
価格を考えると微妙。

いつの間にか初期の5枚のアルバム・セットが出ていた。
上のアルバムとタイトルが同じで「5 Classic Albums」。
写真を見る限り内容は大丈夫そうだが・・・。


代表曲 (リンクは当ブログの記事)
Whipping Post」:1st収録。ライブで定番の曲。
In Memory of Elizabeth Reed」:2nd収録のインスト。初期の代表曲。
Midnight Rider」:2nd収録。カバー曲をよく耳にする。
Statesboro Blues」:3rd収録。スライドギターを使った大胆なイントロが有名。
「Melissa」「Blue Sky」:4th収録。
Ramblin' Man」:5th収録。シングルでヒット。
「Jessica」:5th収録のインスト。ラジオなどで頻繁に流れる。

アルバムの紹介と寸評(70年代) (曲目のリンクは当ブログの記事)
1st 「The Allman Brothers Band(オールマン・ブラザーズ・バンド)」
ブルース系の豪快なアルバム。
スペンサー・デイヴィス・グループのインストをカヴァーした「Don't Want You No More」から始まり、
間髪いれずにじっくり耳を傾けたくなるスローブルース「It's Not My Cross To Bear」になだれ込む。
そして野生味あふれる「Black Hearted Woman」、
マディ・ウォーターズのカヴァーでスライド・ギターが中心の「Trouble No More」などブルース系の曲が続く。
洗練された静かなジャム演奏「Dream」でしばし休憩した後、
グレッグの手による彼らの代表曲「Whipping Post」で締めくくられる。
男くさい曲が好きなら必携の一枚!!

収録曲「Whipping Post」のライブ・ヴァージョン。


この曲を始めて聴いた時、曲の最後の一音ずつあがって雄たけびに入り、
クライマックスをむかえる部分にびっくりしたのがいい思い出だ。
他の曲もそうだが、とにかく豪快。
ハマると抜け出せないアルバムだ。


2nd 「Idlewild South(アイドルワイルド・サウス)」
アコースティックな曲を取り入れるなど、前作と比べて落ち着いた感のあるアルバム。
佳曲揃いで彼らの代表作ともいえるアルバムで、デュアンのスライド・ギターを楽しめる一枚。
Midnight Rider」や名インスト「In Memory of Elizabeth Reed」、
シングル「Revival」、バラード「Please Call Home」などを収録。
原型を留めないアレンジのカヴァー曲「Hoochie Coochie Man」も面白い。

収録曲「Midnight Rider」。


このバンドのいいところは豪快なだけではなくて、シンプルで落ち着いた演奏も得意なところだ。
デュアンのセッションマンとしての経験が影響しているのかな。

3rd 「The Allman Brothers at Fillmore East(フィルモア・イースト・ライヴ)」
彼らの真の魅力はライブ演奏、ということからリリースされたライブ盤。
多くのロック・アルバムのレビューで、ライブの名盤として紹介されている。
冒頭からスライドが冴える「Statesboro Blues」、
しっとりと聴かせる「Stormy Monday」、
2人のソロを長めに取り入れた「In Memory of Elizabeth Reed」と「Whipping Post」など、
聴き始めるとあっという間に時間が過ぎる。
※現在は、収録曲を追加したデラックス盤「At Fillmore East (Dlx)」がリリースされている。

言わずもがなの代表曲「Statesboro Blues」。


スタジオ・アルバムには未収録だ。
大胆で自由に駆け回るデュアンのギター・ソロは圧巻。
後半のソロはディッキーだ。


4th 「Eat a Peach(イート・ア・ピーチ)」
製作途中にデュアンが事故死したため、彼の演奏は一部曲のみ。
LPでは2枚組み。
前作のライブと同時期に録音されたライブ曲が3曲収録されている。
スタジオ曲は、自作曲だけで占められた初のアルバムでもある。
30分を超えるライブ録音の「Mountain Jam」やスライド・ギター中心の「Trouble No More」(スタジオ曲は1stに収録)、
ほか「Melissa」や「Blue Sky」などが聴きどころか。
※本アルバム収録のライブ曲を前作に追加したアルバムがリリースされている。

デュアン・オールマンの演奏が聴けるのは、このアルバムまで。
(ちなみに彼のセッション時代の演奏は「Anthology 1」などで聞くことができる。)

収録曲「Blue Sky」



5th 「Brothers and Sisters(ブラザーズ&シスターズ)」
ベースが交代し、キーボード奏者が加入。
相次ぐ不幸な出来事を跳ね返し、セールス的に大成功を収めたアルバム。
カントリー・テイストが濃く明るいトーンが中心なので、前作までとは印象が全然違うので注意が必要だ。
ブルース系の曲もあるがマイルドなタッチなので、好みが分かれるだろう。
シングルヒットの「Ramblin' Man」、
ディッキーのギターが冴える「Southbound」、
軽快なインスト「Jessica」などが良い。

収録曲「Jessica」



6th 「Win, Lose or Draw(ウィン、ルーズ・オア・ドロウ)」
ちぐはぐな印象が否めないアルバム。
重いブルースではグレッグは叫ぶようにしか歌わず、
その次にはやたらと明るいカントリー系の曲…個人的にはあまり聞くことが無い1枚。
表題曲やインスト「High Falls」などは好きだけど・・・。

収録曲「Win, Lose or Draw」


勝つか負けるか引き分けか。
タイトルからして男くさい。


7th 「Wipe The Windows, Check The Oil, Dollar Gas(熱風)」
デュアン死後のライブを収録。
選曲は「ブラザーズ&シスターズ」と初期の代表曲が中心。
デュアン生存時のライブを念頭において聴くと物足りないのは確実だろうが、
曲は粒ぞろいなので楽しめる1枚、といった感じか。


8th 「Enlightened Rogues(いま、再び)」
再結成後のアルバム。
傑作インスト「Pegasus(ペガサス)」やノリノリの「Crazy Love」が収録されている。
アルバムのノリは非常に軽いので、以前とはもう完全に別のバンド。
ディッキー・ベッツのギターソロはどれも一緒に聞こえるので、BGM的な聞き方をしないと退屈だ。
「ペガサス」だけのために手に入れるかどうか、悩むところ。

収録曲「Pegasus(ペガサス)」



にほんブログ村 音楽ブログ 洋楽へ
にほんブログ村


音楽(洋楽) ブログランキングへ