「Rock Around The Clock」と並ぶビル・ヘイリーと彼のコメッツ(以下、コメッツは省略)のヒット曲@54年。


黒人のブルース・R&R系シンガー、Big Joe Turner (1911-1985)が最初に歌っている。
54年にR&Bチャートでヒット。


作曲は、米R&B系のミュージシャン、Jesse Stone(Chuck Calhounなどの名前でクレジットされている)。
この曲の他、「Money Honey」などで有名な人だ。

エルヴィスは56年にシングルでリリース。


ビル・ヘイリー(1925-1981)は当時30歳前。
一方、エルヴィスはリリース当時、21歳ということでやっぱりエネルギーが違う。
演奏にも勢いとハリがある。
ビル・ヘイリーは良くないと言っている訳ではない。
ただ、ただ、場末のキャバレーに出てくるような雰囲気があるのは否めないと思う…。

以下、ビル・ヘイリーとエルビスの歌詞を和訳した。

*****始***** ビル・ヘイリーの歌詞
Get out from that kitchen and rattle those pots and pans ×2
Well, roll my breakfast, 'cause I'm a hungry man
そこの台所から飛び出して ポットやナベを打ち鳴らそう ×2
朝ご飯を作るのさ 腹を空かせてるんだから


I said Shake, rattle and roll ×4
Well, you never do nothin' to save your doggone soul
さあ 揺すって 音をたてて 踊るんだ ×4
君はいつも何もしてくれない なんてこったい

Wearin' those dresses, your hair done up so nice ×2
You look so warm, but your heart is cold as ice
きれいに着飾って 髪型もとても良い感じ ×2
やさしそうに見えるけど 君の心は氷のように冷たいね

※繰り返し

I'm like a one-eyed cat, peepin' in a seafood store ×2
I can look at you, till you don't love me no more
僕は片目の猫みたいなもの 魚屋を覗いている猫さ ×2
君を見続けるのさ 君が僕を見捨てるまでね

I went over the hill, way down underneath ×2
Then you make roll my eyes, and baby make me grit my teeth
僕は丘を駆け登って そして降りていった ×2
その時 僕は目をむいて 歯ぎしりをするしかなかったよ

※繰り返し
*****終*****

*****始***** エルヴィスの歌詞
Well get out of that bed, wash your face and hands ×2
Well get in that kitchen, make some noise with the pots and pans
さあ そこのベッドから出て 顔と手を洗ってこいよ ×2
台所にいって 朝飯の支度をやるんだよ

I believe it to my soul, you're the devil in nylon hose ×2
For the harder I work, the faster my money goes
絶対そうだ お前はナイロン・ストッキングを履いた悪魔さ ×2
俺が懸命に働くほど 金が消えていくのだからな


I said shake, rattle and roll ×4
Well, you won't do right, to save your doggone soul
さあ 揺すって 音をたてて 踊るんだ ×4
お前はいつもやりたい放題 このちくしょうめ
(Shake rattle and roll !)

I'm like the one-eyed, cat peeping in a seafood store ×2
Well, I can look at you, till you ain't no child no more
俺は片目の猫みたいなもの 魚屋を覗いている猫さ ×2
お前を見続けるのさ お前が分別を持つまでな

I believe you're doing me wrong and now I know ×2
'Cause the harder I work, the faster my money goes
お前が俺を狂わせているのさ 分かってるんだ ×2
俺が懸命に働くほど 金が消えていくのだからな

※繰り返し
(Play it again !)
 
I went over the hill, way down underneath ×2
You make me roll my eyes, and then you make me grit my teeth
俺は丘を駆け登って そして降りていった ×2
その時 俺は目をむいて 歯ぎしりをするしかなかったよ

※繰り返し
*****終*****

エルヴィスの歌詞は、大部分はジョーと変わらず話の流れは同じだ。
一方、ビルは元歌のビッグ・ジョー・ターナー(以下、ジョー)の歌詞を半分ほど書き変えたり、削ったりしている。
エルヴィスと比べると分かるが、かなりマイルドな内容になり、冒頭部分などは完全に歌詞の意味を変えている。

・ビル・ヘイリーの歌詞
ビル・ヘイリーのヴォーカルだと、どちらかといえば「僕」「君」という言葉がしっくりくる気がする。
歌詞の内容だが、1行目はジョーやエルヴィスでは「キッチンに入る」のだが「出る」ことになっている。
朝飯を作るというよりも、ポットやナベのガチャガチャした音を重視した内容か。
主語は1人称なのかもしれない。
以降は女に振られたような内容になっている。
最後の「丘」の歌詞はジョーと同じだが意味が分からない。
「君の姿が見えて、悔しい思いをした」、ということだろうか。
サビの部分「you never do nothin' to save your doggone soul」は、「to save A's soul=否定の強調(慣用句)」と捉えた。
つまり、間に入る「doggone=ちくしょう、あるいはネガティブな意味の形容詞」は上記の慣用句に「挿入した単語」とした。
「never」と「nothing」は二重否定ではなく、否定の強調だろう。

・エルヴィスの歌詞
ジョーの歌詞を少し削ったものになっている。
内容は、ある女にぞっこんの男の話だ。
冒頭はベッドから出てくるので、当然、2人は男女の仲。
「ナイロン・ストッキング」のくだりはエルヴィスのオリジナル。
ジョーは「and I know」と歌っているが…。
最後の「丘」のくだりだが、「go over the hill=抜け出す(慣用句)」という意味があるが分からない。
女と別れようとしたのかな。



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