発音を考えて「タンブリ・マン」なのか、日本語を重視して「タンバリン・マン」なのか…どっちでもいいか。
ボブ・ディランの代表曲の1つ。
ライブ映像。

5thアルバム「Bringing It All Back Home」(65年)収録。

ディランがフォークからロックに歩み寄ったとされるアルバムだが、
ディランって初めからフォーク・シンガーにしては攻撃的というか尖っていたというか、
そんな雰囲気を持っていたと思うので、
時代の流れも考えると当然の帰結のような気がしないでもない。

65年、バーズがカヴァーして英米でヒット。
後にフォーク・ロックと呼ばれるジャンルの筆頭曲。

1stアルバム「Mr.Tambourine Man」(65年)収録。

この時期の他のヒット曲などを聴いていると、これだけ軽快で爽やかなロックは衝撃的な出来事だったろうと思う。

以下、ディランの歌詞の和訳した。

*****始*****
A
さあ タンバリン・マンよ 1つ演奏をしておくれ
僕はまだ眠くも無いし これから行く当てもないからさ
さあ タンバリン・マンよ 1つ演奏をしておくれ
そのタンバリンを打ち鳴らす音で 君と共に朝を迎えたいのさ

B1
あのね 僕には分かるんだ 陽の傾いた帝国が砂の中へと戻っていく
手から砂がこぼれてなくなるように
何も見えない僕をここにいさせてくれないか 僕はまだ眠くないんだよ

僕はどれだけ疲れたことか 足を見ればわかるだろ
会うべき人もいないし
古くなって誰もいない通りにいても 夢なんてみれないだろう
 
A繰り返し
 
B2
僕を連れて行ってくれよ 君の魔法のような回転する船にのせてさ
僕の感覚はすっかり無くなり 両手は握ることもできやしない
つま先はうんとも動かない 長靴のかかとが腰を上げてくれるまで待つだけさ

何処へでも行くよ ゆっくり消えていくのさ
独りだけで行進しながらね だから踊るような魔法をかけてくれよ
それに従うって約束するよ
 
A繰り返し

B3
それにしても 太陽の下で笑い声や騒々しく揺れる騒々しい音が聞こえるだろ
誰のためでもない ただひたすら逃げているだけで
さえぎるものの無い空に向かって鳴っているような

もし 跳ね回るような歌がぼんやりと聞こえて
例え君のタンバリンに合っているよう聞こえても ぼろ着の道化師が後ろにいるだけさ
僕は何とも思わないよ 目に見えているのは単なる影だから
道化師が追っているだけのね
 
A繰り返し

B4
そうやって 僕の姿を消しておくれ 僕の心を煙の輪に巻いて
視界の悪い廃墟のような そして木の葉が凍ったような遠い昔を下り
幽霊みたいに怯えた木々を抜けて 風の吹きすさぶ砂浜へと辿りつく
悲しみにくれなきゃならない場所からずっと遠くへと連れて行っておくれ

そうさ ダイヤモンドのように輝く空のもとで踊るんだ 片手をブラつかせて
海の中へと入りシルエットとなる 渦巻く砂に巻かれながら
全ての記憶と運命が波の下へと飲み込まれるのさ
今日を忘れさせてくれ 明日になるまで
 
A繰り返し
*****終*****

全体を通して、イメージがはっきりしないぼんやりとした単語が並ぶので、
訳詩となれば非常に難しいだろう。
少しドラッグ的な雰囲気がまぶされていると思われる。
Bの部分は繰り返しがないのに、サビのAがひたすら繰り返されるのが印象的だ。

全体的には「新しい明日(時代)へと連れて行ってくれ」という内容かな。
受動的な感じもするが「さあ早く、タンバリン・マンよ演奏してくれ」と、
何度も繰り返されるので強く催促しているとも感じられる。

なお、バーズの歌詞はAとB2部分だけである。

・アルバム「Mr.Tambourine Man」
「I'll Feel a Whole Lot Better」など良い曲もあるが、結論としてはこの曲のために買うようなものだろう。
でも、12弦ギターの独特の音と爽快なコーラスが良いので、1stと2ndをぶっ通して聴くのは好きだ。
ジーン・クラークの曲はちょっと寂しさのある曲だけど、アルバムにとって良いアクセントとだ。


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