ジャニス・ジョプリンの代表曲の1つ。71年にシングルでヒット。
若い時、ジャニスを聴いてすぐさま好きになったのは「サマータイム」や「ジャニスの祈り」だったが、
数年が経ち、ふと気づいたらこの曲が一番のお気に入りになっていた。

ラスト・アルバム「Pearl」(71年)収録。

作詞作曲は 米のカントリー系シンガーソングライターKris Kristofferson ら。
彼はサム・ペキンパー監督の映画「コンボイ」で主演。
映画を見た後、この曲が彼の作と知ってびっくり。
ペキンパーは自分の大好きな映画監督の1人なので、このことを知ったときは何故か妙にうれしかった記憶が。

ド下手ながら、この曲をカラオケで歌うととっても気分が良い。

以下、歌詞を和訳した。

*****始*****
A1
Busted flat in Baton Rouge, waitin' for a train
And I was feelin' near as faded as my jeans
Bobby thumbed a diesel down, just before it rained
It rode us all the way to New Orleans
バトン・ルージュでお金が無くなり 列車を待っていた
私の気分は履いていたジーンズみたいに色あせていた
ボビーは親指を立ててトラックを止めた ちょうど雨が降る前だった
ニュー・オーリンズまでずっと乗っていった

A2
I pulled my harpoon out of my dirty red bandanna
I was playin' soft while Bobby sang the blues
Windshield wipers slappin' time, I was holdin' Bobby's hand in mine
We sang every song that driver knew
私は汚れた赤いバンダナからハーモニカを取り出して
ボビーが歌うブルースに合わせ静かに吹いていた
窓のワイパーがせわしなく動き 私はボビーの手を握っていた
私達は運転手が知っている曲を全て歌ったの

B1
Freedom's just another word for nothin' left to lose
Nothin' don't mean nothin', honey, feelin' free
Feelin' good was easy, Lord, when he sang the blues
You know, feelin' good was good enough for me
Good enough for me and my Bobby McGee
「自由」を言い換えれば「もう失うものが無い」ということ
「失うものが無い」ことは価値のあることよ 自由だもの
すぐに気分が良くなる 彼がブルースを歌うとね
そう 気分が良くなる それで私は満足
私とボビー・マッギーは満足なのよ

A3
From the Kentucky coal mine to the California sun
Bobby shared the secrets of my soul
Through all kinds of weather, through everything we done
Bobby baby kept me from the cold
ケンタッキー州の炭鉱から太陽が眩しいカリフォルニアまで
ボビーは私の全てを分かち合ってくれた
どんな天気だろうと 何をしていようと
そう ボビーは私を寒さから守ってくれた

A4
One day up near Salinas, Lord, I let him slip away
He's lookin' for that home, and I hope he finds it
But, I'd trade all of my tomorrows for a single yesterday
To be holdin' Bobby's body next to mine
ある日サリナスの近くに来て ああ 私は彼が降りていくのを止めなかった
彼は故郷を探していたの 見つかると良いわ
これからの日々全てを 昨日たった1日と交換できたらね
ボビーに寄り添うために

B2
Freedom's just another word for nothin' left to lose
Nothin', that's all that Bobby left me
But, feelin' good was easy, Lord, when he sang the blues
Hey, feelin' good was good enough for me
Good enough for me and my Bobby McGee
「自由」を言い換えれば「もう失うものが無い」ということ
「失うものが無い」 それがボビーが私に残してくれた全て
すぐに気分が良くなる 彼がブルースを歌うとね
そう 気分が良くなる それで私は満足
私とボビー・マッギーは満足なのよ

Lalalalala

C
Well, I call him my lover, call him my man
I said, I call him my lover, did the best I can
Hey now, Bobby now
Hey now, Bobby McGee, yeah
私の恋人 大好きな人
そう 恋人よ 何でもしてあげた

以下、省略
*****終*****

サビの部分「自由は、もう失うものが無いこと」というくだりが印象的だが、
ボビーへの思いを抑えきれなくなったように次第に盛り上がるスキャット、
最後にボビーを「私の恋人」と言う部分などは、
ジャニスのカヴァーならではのよさがある。

A1
バトン・ルージュ(ルイジアナ州の州都)でお金がなくなった2人は、
トラックを止めて運転手に「乗せてくれと」頼んだようだ。
「Busted flat」は「一文無し」という意味の慣用句。
「diesel」はトラックかディーゼル機関車か分からない。
トラックの方が歌の雰囲気に合っていると思うので採用。

A2
バンダナや前節のジーンズなどいかにもヒッピー的な服装。

B1 サビ
「気分が良かったら満足」という、いかにも「自由」を楽しむという姿勢が歌われている。
そして「自由」は、言い換えれば「失うものが無い」状態、
つまり束縛されない状態だと言っているのだが、ジャニスは本当に「自由」でいたかったのかな。

A3、A4
ひたすらボビーと一緒にすごした時間を名残惜しんでいる。
ボビーは「home=故郷、生家」を探しているわけだが、「自由」でいることをやめたのだろうか。

スキャット
最初はボビーとの甘いひと時を思い出して夢心地になっているように聞こえるが、
次第にボビーへの思いが強まったのか少し感情的になっていく。

C ジャニスのオリジナル部分
ここで初めてボビーを「my lover、my man」と呼んでいる。
ジャニスは自由と恋人(束縛といったらいいのか)、結局どっちが良かったのだろう。
明るくにぎやかな演奏を考慮すると真剣に考えすぎかな。


・クリス・クリストファーソン

映像はライブなので賑やかだが、スタジオ盤では淡々と歌っている。


彼のベスト盤などに収録されている。