同館はJTが運営する博物館(移転のため現在休館中。)
休館前の8月に駆け込みで訪れた。

たばこの原産地は米大陸。
たばこは、コロンブスらによる米大陸上陸により欧州やアジアなど世界各地にもたらされ、
以降、葉巻、パイプ、嗅ぎたばこ、噛みたばこ、水たばこ、そして日本独自のキセルなど、
各地域で様々な形で普及していった。
現在の主な普及形態は、ご存知、紙巻たばこ(シガレット)だ。

近年、健康問題が原因で煙たがられているのだが、
その歴史はなかなか興味深いし、たばこ入れやライターなどの周辺用具は眺めていると面白い。
日本に関して言えば、江戸時代前にたばこ及び喫煙習慣が伝わったこともあり、
鎖国時代に独自のたばこ文化が醸成された。

ちなみに自分はたばこを吸わないし、吸ったことが無い。

ああ、もう少し薀蓄を。
たばこは西洋人の米移住において経済的な意味で大きな役割を果たし、
比較的早い段階に、工業的大量生産及び大量消費が実現した商品でもある。
また、一部の国を除いて、国(統治者)による専売制度が設けられ、国家の財政にも貢献した。
とても面白い経歴の持ち主なのだ。

さらに、社会において企業が大きな存在感を示す近現代において、
たばこ産業では企業間における熾烈な競争やそれを通じた大規模な企業合同(トラスト結成)が行われるなど、
その歴史には競争を梃子して発展する資本主義社会のダイナミズムが盛り込まれている。

現在の世界大手は、フィリップ・モリス、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、JT、インペリアル・タバコだ。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコって、何だその2つの国名が入った社名は。
インペリアル・タバコって、何だその古臭い社名は。
社名を見ただけでもなんだか面白そうだ。(そんなことを思うのは自分だけかな。)

以上のことを含め、たばこに関してまとめると、
 長い歴史を持っている
 世界史的に大きな役割を果たした(西洋人の米入植など)
 単一の商品だが各地で異なる消費形態と文化を持つ(米の噛みたばこ、日本のキセルなど)
 周辺用具に美術的、工芸的な魅力がある(たばこ入れ、喫煙具など)
 大衆的である(それがゆえに社会の変化と結びついている)
 一大産業としての歴史を持っている
 世界的に寡占化が進んでいる産業である
などなど。

で、肝心の博物館では喫煙具やたばこ入れなどを見てきた。
様々な形の日本の喫煙具であるキセル。
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米先住民が使用していた喫煙具、パイプ。
下のパイプは手斧の形をしている。
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西欧のたばこ入れ。
tabbacotoshio3

他にもいっぱい。
日本のたばこ箱、ポスターのコレクションも。

塩のブースでは、実物の塩の塊(左下)が展示されている。
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塩の歴史は面白いのかな。
見学してみた限りでは、それほど興味は沸かなかったけど。

たばこの歴史に関する本では、この2冊がスタンダードか。
禁煙中の人は吸いたくなるかもしれないので注意!!



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