冒頭のワウとカティングが印象的な、ジミヘンのギターソロを堪能できる1曲。
この曲もそうだが、かなりこだわっていたのだろう、彼の音は独特の感触でとにかく気持ち良い。

3rdアルバム「Electric Ladyland」(68年)収録。

アルバムには「Voodoo Chile」というほぼ同じタイトルの曲が収められている。
(こっちも大好きだ。)
曲調は似ているが、この曲は15分近くのジャム・セッション。
サビ部分以外の歌詞は異なる。
タイトルの「Chile」は辞書を開いても見当たらないが、
黒人の発音では単語の語尾が聞こえないことがあるらしく、
多分、それに倣って「Child」の「d」の発音を除いたものだろう。
1stアルバム収録の「Highway Chile」も同様か。

「Slight Return」の意味は、長い「Voodoo Chile」を違うヴァージョンで「ちょっと繰り返すぜ」ということだと思われる。

*****始*****
A1
Well, I stand up next to a mountain
And I chop it down with the edge of my hand
俺は立ち上がって山に並んで
手の先で山を切り刻んでやる

Well, I stand up next to a mountain
And I chop it down with the edge of my hand
俺は立ち上がって山に並んで
手の先で山を切り刻んでやるんだよ

Well, I pick up all the pieces and make an island
Might even raise a little sand
で かけらを残らず拾って島を1つ作ってやる
ちょっとした砂浜さえ作るかもな

B
Cause I'm a voodoo child
Lord knows, I'm a voodoo child
だってな 俺はヴードゥーの子供
主だけが知っているのさ ヴードゥーの子供なんだよ

ギター・ソロ

A2
I want to say one more last thing
I didn't mean to take up all your sweet time
I'll give it right back to you one of these days
もう1つ 最後に言っとくぜ
お前のお楽しみを取り上げたいわけじゃない
そのまま返してやるよ じきにな

I said I didn't mean to take up all your sweet time
I'll give it right back one of these days
お前のお楽しみを取り上げたいわけじゃないんだよ
そのまま返してやるよ じきにな

If I don't meet you no more in this world then
I'll meet you on the next one
And don't be late
Don't be late
もし この世でお前と二度と会わなかったら
来世で会おうじゃないか
遅れるなよ
絶対遅れるんじゃないぜ

B
Cause I'm a voodoo child
Lord knows, I'm a voodoo child
だってな 俺はヴードゥーの子供
主だけが知っているのさ ヴードゥーの子供なんだよ

ギター・ソロ

C
I'm a voodoo child, baby
I don't take "No" for an answer
Question, no
俺はヴードゥーの子供なんだよ
「違う」なんて無しだ
なんていっても そうなんだよ

ギター・ソロ
*****終*****

何を言いたいのか掴めない。
「ヴードゥーの子供」にどのような思いが込められているのだろうか?
「ヴードゥー(教)」が黒人と白人、両人種に関係していることに注目したのかな。
(日本語ウィキの「ヴードゥー」などを参照のこと)
「VooDoo=ヴードゥー教」だが、上の訳では「教」をつけると宗教的な意味が強くなるのでつけなかった。
「(ヴードゥー)の呪術、魔法」の意味もあるので、
「俺はヴードゥーの魔術を持ってるのさ」という感じで捉えたら良いのかもしれない。

歌詞の形式に目を向ければ、A1で同じフレーズを単純に繰り返してモロにブルースを意識している。

A1
ジミの歌詞によくある、自身の夢に見たような光景の描写だろうか。
神による天地創造を連想させる。
「an island=オアシス」との意味もあるようなので、
「山=現在の世界」と考えると、「不満ばかりの世の中を壊して新しい世界を創ってやる」と捉えることもできる。
「世の中→ジミ自身」と変えても良いのかも。
最終行「砂浜」の部分は、島を作ってついでに砂浜もつけちゃおう、ということだろう。

B
何か不満をたたきつけるように歌っているように思えるが、
そうだとしたら「主だけが知っている」というくだりは、「誰も知らない=わかってくれないが」ということかな。
ただ、具体的に何を主張しているかは分からない。

A2
「お前のお楽しみを取り上げる」の部分は、この曲を聴いているリスナーに向けてだろうか。
「俺の主張を聞いてくれ、時間をとらせてすまないな」という感じかな。




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