1976年のスティーリー・ダンのシングル。
邦題は「ハイチ式離婚」。
サビでの転調、どっぷりはまれる最後のギターソロが好きだ。


この曲もそうだけど、この曲が収録されているアルバム「The Royal Scam(幻想の摩天楼)」は何度聞いても飽きない。

して、和訳して歌詞の内容をみると・・・

*****始*****
A1
Babs and Clean Willie were in love they said
So in love the preacher's face turned red
Soon everybody knew the thing was dead
He shouts, she bites, they wrangle through the night

She go crazy
Got to make a getaway
Papa say
バブとクリーン・ウィリーは恋仲だったらしい
牧師の顔が赤くなるほど熱かった
でもすぐに皆が知ることになった 破局だと
彼は叫び 彼女は噛み付く 夜通しの喧嘩さ
彼女は怒って
出て行った
パパが言う・・・

B

Oh no hesitation
No tears and no hearts breakin'
No remorse
Oh congratulations
This is your Haitian Divorce

「ためらうことなんてない
涙も無し 心を傷めることもなし
後悔なんてないのさ
おめでとう
それが君達のハイチ式離婚さ」

A2
She takes the taxi to the good hotel
Bon Marche as far as she can tell
She drinks the zombie from the cocoa shell
She feels alright, she get it on tonight
Mister driver
Take me where the music play
Papa say
彼女は高級ホテルへとタクシーを走らせる
「お安いのね」 彼女の一言
ココアの殻に入ったゾンビを飲み
気をよくして 今夜はノリノリ
「運転手さん
音楽が鳴っているところにつれてって」
パパが言う・・・

B 繰り返し

C

At the Grotto
In the greasy chair
Sits the Charlie with the lotion and the kinky hair
When she smiled, she said it all

The band was hot so
They danced the famous Merengue
Now we dolly back
Now we fade to black
グロットで
テカテカの椅子に座っているのは 
ローションまみれで縮れ毛のかのチャーリー
彼女は笑みを見せただけ
バンドの演奏は激しくなり
2人は有名なメレンゲにあわせて踊る
「さあ私達は後ろへとさがり
暗がりへといきましょう」

A3

Tearful reunion in the USA
Day by day those memories fade away
Some babies grow in a peculiar way
It changed, it grew, and everybody knew
Semi-mojo
Who's this kinky so-and-so?
Papa go

アメリカに戻って涙の再婚
日に日にあの記憶は薄れてる
他の子と成長が違う赤ちゃんがいる
大きくなって 皆の目には明らか
ハーフだね
縮れ毛の子は誰の子だい?
パパの出番だ・・・

B 繰り返し

*****終*****

スティーリー・ダンは曲だけでなく歌詞の内容も凝っているので、ちょっと聞いただけや読んだだけでは内容がさっぱり分からない。

まずハチイ式離婚は、簡易な手続きですぐに離婚できるハイチの離婚方式のことらしい。
物語の中心人物の女性Babはアメリカ人だろう。
なぜにハイチで離婚するのか、という点だが、日本からすれば何でもおおらかでアッサリとしているアメリカでも、そうそう簡単には離婚はできなかったようだ。
もちろん宗教によっても異なるだろうが。
ということで、ハイチへ渡って離婚してアメリカに戻ってくる、という抜け道がある。
そういう世の中をちょっと面白がって歌っているのかな。

A1では、最初の2行でカップルの熱々ぶりがでてくるが、すぐ次には「the thing was dead=関係は終わった」と。
もう少し恋愛話でも続くのかと思ったら、曲調も変わることなく、突然別れたよ、と。
女性は離婚をするため、ハイチへと向かう。
そしてパパが登場。
ちょっとしたミュージカルみたい。

A2
離婚手続き後の女性の行動が描かれる。
どうやらお嬢様らしい。
「ボンマルシェ」と言っているが、ハイチの一部がフランス語圏だからだろう。
ちなみにハイチ共和国は、世界で初めての黒人による共和国だった。
ゾンビは非常に強いカクテルの名前。
ハイチといえばゾンビだから?
ココアの殻は、単にグラスの変わりのお洒落な容器だろう。
離婚手続きをさっさと済ませ、アルコールで気を紛らわす・・・どころかかなり昂ぶった様子・

C
グロットは洞窟という意味だが、ここでは固有名詞で、バーみたいな店のことだろう。
ここで女性は黒人男性と関係を持つ。

A3
アメリカに戻ったら離婚したクリーン・ウィリーと再婚。
節操なんて無い。
「those memories」はハイチの一夜のことかな。
子供に恵まれ、チャーリーと関係を持ったことなんて忘れかけていたが、子供が大きくなるにつれて縮れ毛が目立ってきた。
「Semi-mojo」はよく分からない。
mojoはご存知、ハイチのヴードゥー教のお守りなどの意味。
ここでは「ハーフの子供」としておいた。
結末は書いてないが、また離婚か。
そしてパパのコーラスが流れる。
最後だけ「papa say」ではなくて「papa go」となっているのが面白い。

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